先輩起業家に学ぶ

執筆担当

杉野 喜久(Yoshihisa Sugino)

インキュベーション・マネージャー

 

プロフィール

1956年生まれ 山口県下関市出身

長年、繊維関係の業界に従事し、営業・商品企画・生産管理・販売管理・発注仕入管理・総務・経理等の職務を経験。平成22年独立、経営コンサルタントとして、経営改善、創業支援、事業承継等に携わる。



第4回 事例紹介その4

2016年に東青梅にオープンした美容室shikiさんです。オーナーは、生まれも育ちも青梅で、この街が大好きで、センスも一流、カット技術も一流、オシャレ人間です。

<今回のテーマ>

1.地域に愛され、地域に根づく
地域に根付き、いつまでも愛されるお店を目指し、育ててくれた青梅という町に少しずつ恩返しをしたい。
2.強みをさらに強くする
音・香・光・空間・触等、五感で感じて、楽しめる特別な場所であり続ける努力を惜しまない。

 


1.地域に愛され、地域に根づく

shikiでは、1人1人お客様としっかりと向き合い、いつまでも美と健康のお手伝いをしていきたいと思っております。忙しい毎日に、『ほっ』と一息・・・そんな場所であり続けたいとの思いでお店を作りました。


生まれも育ちも青梅の私は、この街が大好きです。
自然、空気、人、伝統など、とても魅力があふれているこの場所で、お店を開くことが夢でした。

 

 

shikiの経営理念は「地域に愛され、地域に根づく」です。人と人が繋がり、大きな輪になり、元気でいつまでも笑顔が絶えないお店を作っていきたいと思っています。

 

地域に根付き、いつまでも愛されるお店を目指し、育ててくれた青梅という町に少しずつ恩返しができれば良いなと思っています。地域を盛り上げて、喜んで頂く、それが私たちの使命です。1人1人と向き合い、1人1人の為のライフスタイルのお手伝いをさせて頂いて、沢山の笑顔を見ることが目的であり、目指すべき方向です。

2.強みをさらに強くする

shikiの4つの思い
・子育て世代のお手伝いをすること
・安心安全であること
・非日常の至福の時間を過ごしていただくこと
・地域に根づき愛されること


お客様がキレイに可愛くなるのはもちろん大切なことです。しかしshikiでは、それ以上の感動を伝え、喜んで頂きたいと思っております。

 

 

「癒しの空間づくり」それがshikiの得意とするところです。音・香・光・空間・触等、五感で感じて、楽しめる特別な場所であり続ける努力を惜しみません。木の香りの中で、ホッと一息できる。こだわりのお茶を楽しめ、心が落ち着き、非日常を感じる時間と瞬間をお届けします。


将来の夢は、酒麹の保湿力と奥多摩の美しい水を使った身体に優しい安心安全なシャンプートリートメントなど、shikiオリジナルのオーガニックコスメブランドを立ち上げ、地域活性化に貢献したいと思っています。



第3回 事例紹介その3

Purple peanutsさんはオリジナル品に加え、可愛い歯固めを製造・販売しています。代表は、小さいお子様がいるママさん社長です。

<今回のテーマ>

1.安心・安全で洒落で可愛い
自社製品のコンセプトは、安心・安全でお洒落で可愛いものであり、自分の子供に使わせてあげたい商品作りです。

2.強みはオリジナリティー
当社の商品の特徴は、全品オリジナリティーに溢れており、代表のセンスが光ります。


1.安心・安全でお洒落で可愛い

当社は、名前入りのホルダーやブレスレットなどのオリジナル品に加え、可愛い歯固めを販売しています。
当社の経営理念は、すべての赤ちゃんに安心してお使い頂くことです。ですから、品質はもちろん、商品は全て当時生後3カ月の息子に使わせて、大きさ、形、重さ、安全性を第一に一つ一つ心を込めて作成しています。

 

また、安心してお使い頂く為にPurple peanuts の商品は、厚生労働省登録検査機関で安全検査をし、日本の食品衛生法に基づく輸入・販売許可を経た商品なのです。

 

母として、赤ちゃんには安全な物を使って欲しい…お洒落で可愛い物がいい…人と被りたくない…

そういう思いから生まれたPurple peanuts の歯固めです。


男の子も女の子にも可愛いく、使って頂ける商品を
お届けできたらと思い日々製作しています。お気に入りを見つけて頂けましたら幸いです。

2.強みはオリジナリティー

歯固めは、歯のムズムズを解消するだけでなく、歯茎をマッサージする効果があり、乳歯の成長をサポートする役割もあると言われております。また、赤ちゃんは噛むことで、脳が刺激を受け活性化され、注意力、集中力、記憶力が向上し、周囲への興味関心も高くなり、いつもより長く遊びに取り組めたり、新しい発見をしたりできるようになるとも言われております。

 

当社の商品の特徴は、全品オリジナリティーに溢れており、大きめシリコンビーズと無塗装天然の木製ビーズや、パーツを組み合わせたベビーラトルで、お子様も握りやすいサイズで、木の温かみや木の音が癒されます。特に、形や大きさ、品質にこだわっていて、人と被りたくない特別なギフトや出産祝い、ベビーシャワーにとても喜ばれます。

 

また、出来るだけたくさんのお子様に使って頂けるように、商品の見せ方を工夫しています。販売方法も、時代の変化に合わせて、インスタグラムからのHPへの誘導が、有効であることを把握しており、積極的にインスタグラムへのアップを行っています。



第2回 事例紹介その2

株式会社サムライTシャツは、西多摩エリアで唯一、様々なアパレル製品に印刷・刺繍加工を本格的に行っている会社です。

<今回のテーマ>

1.理念に顧客と従業員がついてくる
従業員を大事な資源として、しっかり教育していくことと、分福の精神が大切です。
2.地域に密着する
地域に密着して、西多摩エリアで、Tシャツを作るならサムライTシャツに先ずは相談するぐらいになるように、様々な仕掛けをしていきます。


1.理念に顧客と従業員がついてくる

株式会社サムライTシャツ代表の澤田さんが、大事にしていることは、


1.従業員への教育は投資だと思っています。時間もお金もかかるし、リスクもありますが、利益を生んでくれる大事な資源だと思っています。


2.会社の特性・立ち位置の把握が大事です。強い所を伸ばし、弱い所を強化することが、事業を継続する唯一の方法です。


3.従業員が仕事に対して求めている事には、幅広い個性があるので、それを大切にしています。正社員は子供、パート・アルバイトは孫だと思っています。子供には厳しく、孫には優しく接します。


4.分福の精神が大事だと思っています。自分に福(メリット)を求める前に、まず相手に福(メリット)を与えたいと思っています。


5.常に前向きの姿勢が大事だと思っています。やっかみ、ぐち、悪口は、お客様・従業員に伝染します。


以上の考え方が、サムライTシャツの理念であり、それにお客様と従業員が賛同してくれていると思っています。

2.地域に密着する

 

当社を認知してもらうために、澤田社長が取った戦略は、軸足を青梅にしっかりと築くことでした。具体的には、青梅(地域)のためになるのであれば、何でもやる姿勢でいましたので、イベント・祭り・飲み会は断りませんし、地域のためになるのであれば、利益にならなくても積極的に参加しました。

 

これは今後も変わりません。また、無料で使えるSNSは全て使用し、どんどん友人・知人を増やしています。具体的には、Facebook、Twitter、ブログなどですが、より一歩、深い交流を常に、目指しています。

 

名刺を交換するだけでなく、何度も会う・呑む・話す事で絆が強くなると思っています。郷に入れば郷に従えです。よそ者だからこそのイノベーション・バランスが大切だと思います。買え・作れではなく、相手が受け入れやすい、相手のニーズに沿ったプロジェクトとして提案することを心がけています。

 

西多摩エリアで「Tシャツを作る=サムライTシャツに相談する」となるように、PRも含めた様々な仕掛けに力を注いでいます。長期目標は西多摩エリアおよび、近郊都市の制覇で、売上高2億円を目指しています。



第1回 事例紹介その1

青梅市友田で、地元の食材を使って東京産のチーズを製造販売しているフロマージュ・デュ・テロワールさんを紹介します。

<今回のテーマ>

1.真似のできない強みを持つ
看板商品であるフロマージュ・ドーメは、青梅産の牛乳を使った、ウォッシュタイプのチーズです。仕上げに、青梅の生酛酒を使っており、他社には真似のできないチーズです。
2.信念を曲げない
自信を持ってお客様に出すために、納得できるチーズを作ろうと努力しました。3年経って、ようやく製造が安定し、満足のいくチーズが作れるようになりました。


1.真似のできない強みを持つ

フロマージュ・デュ・テロワール代表の鶴見さんは、チーズ等の海外乳製品を扱う卸会社に勤務していましたが、以前より自分でチーズを作ってみたいと思っており、12年前にフランスのチーズ製造学校に留学して、製造知識を学んで帰国しました。

 

帰国後、自己資金をためて4年前にチーズ製造および販売を事業として独立しました。社名になっているテロワールという言葉は、その土地、あるいは地域といった意味を持つフランス語です。

 

原料乳、乳酸菌、塩、風味をつけるためのお酒等をすべて青梅、あるいは近隣の食材を使って作るという意味を込めて付けました。

 

 

看板商品であるフロマージュ・ドーメは、青梅産の牛乳を使った、ウォッシュタイプのチーズです。仕上げに、青梅の酒造、澤乃井の生酛酒「元禄」を使っています。真似のできないチーズです。この度、東京都地域特産品認証食品になりました。東京都の特産品というわけです。

 

地元の食材でチーズを製造しており、安心、安全で美味しいと、チーズ愛好家のファンが増えてきました。

2.信念を曲げない

しかし最初から上手くいったわけではありません。工場兼お店の設置場所探しから始まり、内装工事の会社を探し、資金調達、助成金の申請などを全て同時進行で行いました。

 

また、伝手を頼ってチーズ製造器具の会社を探し、原材料の入手方法を探すという感じで、想定外のことがたくさん起こりました。自宅で試作品はすでに作り始めていましたが、本番の製造と試作品では勝手が違いました。

 

 

最初は、資金が少なくて、店舗形態をとっていなかったため、認知度が低く、噂にはなっていたのですが、集客に結びつかなくて、チーズがたくさん余ってしまい、泣く泣く処分したこともありました。

 

また、夏場は原料である生乳の状態が不安定になりやすく、職人気質の鶴見さんの満足のいくチーズが出来ませんでした。3年経って、ようやく製造が安定し、持続化補助金の採択で店舗改装を行い、集客が良くなって、売上が上がって来ました。

 

スタッフも2名雇えるようになり、白カビタイプのチーズやヤギのチーズなど、新しい商品も作れるようになりました。