SEO対策の基礎知識

執筆担当

酒井 恒(Hisashi Sakai)

中小企業診断士

 

プロフィール

1971年生まれ 福岡県北九州市出身
大学卒業後、印刷紙器業、人材広告業、経営コンサルタント業などを経験。前職では、安全衛生関連講習の講師を全国各地で年間100日以上こなす。おうめ創業支援センターでは金曜日に相談員を担当している。



第2回 WEB解析とは(2)

これからの時代必ず訪れるといわれる2つの事象として、「社会の多様性」、「社会のデジタル化」があげられます。社会が多様化すればそれぞれのニーズに合わせたマーケティングが必要になり、お客様の行動がデジタル化されればニーズやウォンツが簡単に解析することができるといわれています。これらをもう少し掘り下げて確認したいと思います。

<今回のテーマ>

1.WEB解析の重要性

WEB解析の重要性を解説します
2.事業分析について
事業分析について解説します


1.WEB解析の重要性

 

WEB解析はデジタル化されたお客様の行動を読み解き、その情報の重要性を知り、自分のビジネスに活かすための技術です。今後ますますデジタル化が進み、その技術の有効活用により、売上や利益の向上が見込まれます。このWEB解析のニーズが伸びてきた理由は3つあります。

 

①データ取得が手軽に、安価に行えるようになった
 要因としては、GoogleアナリティクスをGoogleが無料で提供していることがあげられます。また、各種のクラウドサービスなどを中心に大量のデータの取り扱いができるようになったこともあげられます。

 

②スマホをはじめとしたネット人口の広がり
 2010年頃にスマホが登場して、2015年までの普及率は72%と爆発的な勢いで利用者が増えてきました。これにより常にネットを利用する人が増え、お客様の行動が客観的に捉えられるようになりました。

 

③データの分析の重要性が理解されはじめた
 これらのことからお客様の様々な行動やニーズがデジタル化され、有効活用した企業が業績を向上させた事実から、その重要性が理解されはじめました。

 

ではWEB解析の目的は何なのでしょうか?解析の結果、様々な情報が収集されてSEOやネット広告の改善につなげていくのですが、それらはあくまでも手段でしかありません。最終目的は「事業に成果をもたらすこと」に尽きます。


WEB解析により、事業の成果を出すためには、数値データだけを頼りに行うと大きなリスクを伴います。自社の事業構造を踏まえることが重要になります。次に事業構造を確認するうえでの「事業分析(フレームワークを中心)」を確認したいと思います。

2.事業分析とは

WEB解析を進めていくと、どうしてもWEBサイトとそのプロモーション施策を中心に考えていきがちになります。事業の成果をWEBを通じて最大化するためには、そのような近視眼的になるのではなく、もう少しマクロな視点で事業を把握することが重要になります。事業分析を行う上での役立つビジネスフレームワークを以下にいくつか確認したいと思います。

ビジネスでのフレームワークとは、経営戦略や業務改善、問題解決などに役立つ分析ツールや思考の枠組みのことで、MBAなどで教わることが多く、ビジネスに必要とされるロジカルシンキングや発想法などを体系的にまとめたものといわれています。それぞれの場面ごとに使用するフレームワークは異なっています。

 

例えば、自社が置かれている事業の環境を見るときに最もよく使われているのが、『SWOT分析』を呼ばれるものです。これは外部環境を「機会(Opportunity)と脅威(Threat)」、内部環境を「強み(Strength)と弱み(Weakness)」に分けて、今後予想される機会に強みをぶつけたり、弱みを是正したりして事業の成功をあげていきます。

 

その他、当社の事業を他社と比較する際に用いるフレームワークに「4P分析(売り手目線)」、「4C分析(買い手目線)」があります。4C分析は下記の4つの言葉から成り立っています。

①Customer Value:ユーザーが得る価値。
②Cost to the Customer:ユーザーが負担するコスト
③Convenience:ユーザーの利便性
④Communication:ユーザーとのコミュニケーション

 

WEBサイトにおいて、購入の意思決定を行うのは買い手であるユーザーであるため、上記の4つの視点でお客様に有用性があってはじめて支持されることになります。これらを意識した事業運営を行っていきましょう。



第1回 WEB解析とは

皆さんも「マーケティング」という言葉を聞いたことがあると思います。また「ウェブマーケティング」という言葉も同じようによく耳にすると思います。それらは一体何なのか?なぜ今よく耳にするのか?その理由も含めて重要性を確認していきたいと思います。

<今回のテーマ>

1.マーケティングとは

マーケティングの基礎について解説します。
2.WEBマーケティングとは

インターネットを駆使したマーケティング手法について解説します。


1.マーケティングとは

 

(公)日本マーケティング協会によると、マーケティングとは、「顧客の欲求と満足を探り、創造し、伝え、提供することにより、その成果として利益を得ること」だと定義しています。

 

ちょっと堅苦しいですね(笑)もう少しかみ砕いて言うと、「お客様が欲しいと思うものを作ったり、見つけ出し、販売する仕組み」ぐらいだと思ってください。ではこのマーケティングを戦略として実践するとどのような流れになるのか、下記に示します。

 

 

簡単に説明すると、お客様をある一定の基準で分けて、自社がターゲットとするお客様を決めて、他社よりも良い商品や価格、販売促進、提供場所の切り口でそれらの整合性を取りながら販売することになります。

 

そして、5.マーケティングミックスは4つの切り口があるり、その一つに「販売促進」があります。販売促進とは、ざっくり言うと「お客様に自社の商品を知ってもらうこと」です。どんなにいい商品を作ってもお客様に知られなければ売れません。

 

具体的な手法として、広告やCM、展示会、メルマガ、接客、チラシなどなどです。WEBマーケティングとは、この販売促進の中の一つに過ぎないのですが、爆発的な伸びを見せてきており、売上を向上させるためには欠かすことができなくなってきているという現状があるのです。ではどれぐらいの伸び率なのかこれは次のテーマでお話します。

2.WEBマーケティングとは

インターネットを駆使したマーケティング手法の総称のことをいいます。

具体例をあげると、DM、バナー広告、SNSなどもウェブマーケティングに含まれます。オンタイムでお客様と情報を交換でき、双方向的なマーケティング活動が行なえる利点があります。

 

やり方によっては非常に効果の高いマーケティング効果を得られるといわれています。

 

マーケティングにおけるインターネットの重要性は年々上昇しています。電通の調査によると、2016年のインターネット広告費は1兆3100億円、全広告費の20.8%の構成比となっています。また、インターネット広告費の対前年比は二けたの伸び率にとなっており、主要4媒体(テレビ、新聞、雑誌、ラジオ)広告の前年比が99.6%にとどまる中で、その成長性が際立っています。

 

また、経済産業省の調査によると、2016年の消費者向けネット通販の市場規模は前年比9.9%増の15.1兆円に達しています。

このように、製品やサービスの広告・販売促進を行うメディアとしても、それらを販売するためのチャネルとしても、ウェブマーケティングの存在感は大きく向上し続けています。

 

マーケティングの視点からインターネットを捉えると、企業と消費者との間で情報をやり取りできるという情報の双方向性や、情報流通のためのコストの低さなどのメリットがあげられます。また、このほかに各種のマーケティング施策の効果測定が容易であることがあげられます。

 

インターネットの世界では、ウェブサイトにどのくらいの人が訪問したのか、どのページがどれぐらいの時間閲覧されたのか、商品やサービスがどのような経路で購入されたのか、これらを数値で把握でき、各種のマーケティング施策がどう反映したのかが分かります。インターネットの利点を有効に活用するためには、得られたデータを適切に解析し、次の戦略につなげることが重要になります。次回以降で具体的な解析方法などを説明したいと思います。